バルプラスト

バルプラスト義歯は金属のバネをつかわない部分床義歯。 1956年にアメリカで開発されて以来、欧米を含む世界95カ国以上で認められたノンクラスプデンチャーです。
歯の表面に金属バネがないので、口の中にいれても入れ歯と気付かれません。また、ナイロン12スーパーポリアミドという素材で作られています。
バルプラストは壊れにくく、入れ歯の厚さがかなり薄くできるので装着感がよく、一般に入れ歯にアレルギー反応をお持ちの患者様にも安心してお使いいただけます。
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当社はバルプラストの日本総代理店で、日本での薬事認証は2008年4月9日に認証されました。
特徴

歯の表面に金属クラスプ(バネ)が無いので口腔内に入れても義歯とは気づかれません。ナイロン系のスーパーポリアミドという素材で作られるバルプラストは壊れにくく、また、モノマーを使用しない為、アレルギーの心配が少ないのが特徴です。
修理におきましても、ナイロン系では困難とされていた部分的な増歯や維持装置の追加もリペアー液の薬事認証に伴い、ラボサイドで修理が可能となりました。
物性比較
物理的特徴 | アクリルレジン | バルプラスト |
---|---|---|
比重 | 1.16 ~ 1.20 | 1.04 |
吸水率(24時間) | 0.4% | 0.4% |
水に浸す事による飽和 | 1.4% | 1.2% |
ヤング率(kgf/mm²) | 280 | 150 ~ 180 |
張力(kgf/mm²) | 5 ~ 7 | 8 |
圧縮強さ(kgf/mm²) | 8.6 | 10.5 |
曲げ強さ(kgf/mm²) | 8.5 | 8 ~ 10 |
ビッカーズ硬さ | 20 | 14.5 |
衝撃強さ(kgf/mm²) | 10.5 | 120 ~ 150 |
酸・アルカリに対する強さ | 弱い | 非常に強い |
制作の流れ

修復方法について

増歯、維持装置修理に必要なもの
- 取り込み印象(バルプラストが入っているもの)
- 新規の印象(鉤歯・粘膜面が明確に取れているもの)
- 対合歯
- バイト

リベース(改床)に必要なもの
- 新規の印象(鉤歯・粘膜面が明確に取れているもの)
- 対合歯
- バイト(ロー堤等、顎位のわかるもの)
- 今ご使用のバルプラストデンチャー
調整方法について
- セット前は、3~5分間熱湯にひたして柔らかくしてからセットして下さい。
- 調整は、ダイヤモンドポイントで行って下さい。 出たバリは、角度を変えることにより、簡単に取り除く事が出来ます。
- 仕上げにはシリコンポイント#13、もしくはビックポイントで行ってください。
- 切削時に、熱を出さないように注意してください。
バルプラストの症例
1. バルプラストアンカータイプ


2. バルプラスト義歯多数歯欠損(11歯)


バルプラスト導入歯科医院の声


バルプラストカードについて

バルプラスト義歯完成時には、バルプラストの義歯は国内の国家資格を有する歯科技工士が全て品質管理のもと製作している証と致しまして、バルプラストのロット番号を表示したバルプラストカードを発行する様になりました(平成23年3月より)。尚、バルプラストカードは正規代理店のみが発行可能です。くれぐれも、バルプラストの名称を使用した類似品にはご注意ください。
※このカードは正規のバルプラスト義歯である証明書になります。