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バルプラスト

バルプラスト

バルプラスト義歯は金属のバネをつかわない部分床義歯。
1956年にアメリカで開発されて以来、欧米を含む世界95カ国以上で認められたノンクラスプデンチャーです。

歯の表面に金属バネがないので、口の中にいれても入れ歯と気付かれません。また、ナイロン12スーパーポリアミドという素材で作られています。

バルプラストは壊れにくく、入れ歯の厚さがかなり薄くできるので装着感がよく、一般に入れ歯にアレルギー反応をお持ちの患者様にも安心してお使いいただけます。

バルプラストをご検討中の一般の方は、ぜひコチラをご覧ください

一般患者さま向けページ

当社はバルプラストの日本総代理店で、日本での薬事認証は2008年4月9日に認証されました。

類別:歯科材料03義歯材料
商標登録:第5075567号(T5075567)
一般名称:義歯床用熱可塑性レジン
登録日:平成19年9月7日
販売名:バルプラスト110レジン
商標登録:第5086637号(T5086637)
認証番号:220ADBZX00061000
登録日:平成19年10月26日
薬事認証:平成20年4月9日

特徴

歯の表面に金属クラスプ(バネ)が無いので口腔内に入れても義歯とは気づかれません。ナイロン系のスーパーポリアミドという素材で作られるバルプラストは壊れにくく、また、モノマーを使用しない為、アレルギーの心配が少ないのが特徴です。

修理におきましても、ナイロン系では困難とされていた部分的な増歯や維持装置の追加もリペアー液の薬事認証に伴い、ラボサイドで修理が可能となりました。

物性比較

物理的特徴 アクリルレジン バルプラスト
比重 1.16 ~ 1.20 1.04
吸水率(24時間) 0.4% 0.4%
水に浸す事による飽和 1.4% 1.2%
ヤング率(kgf/mm²) 280 150 ~ 180
張力(kgf/mm²) 5 ~ 7 8
圧縮強さ(kgf/mm²) 8.6 10.5
曲げ強さ(kgf/mm²) 8.5 8 ~ 10
ビッカーズ硬さ 20 14.5
衝撃強さ(kgf/mm²) 10.5 120 ~ 150
酸・アルカリに対する強さ 弱い 非常に強い

制作の流れ

修復方法について

増歯修理説明動画

増歯、維持装置修理に必要なもの

  • 取り込み印象(バルプラストが入っているもの)
  • 新規の印象(鉤歯・粘膜面が明確に取れているもの)
  • 対合歯
  • バイト
リベース(改床)説明動画

リベース(改床)に必要なもの

  • 新規の印象(鉤歯・粘膜面が明確に取れているもの)
  • 対合歯
  • バイト(ロー堤等、顎位のわかるもの)
  • 今ご使用のバルプラストデンチャー

調整方法について

  1. セット前は、3~5分間熱湯にひたして柔らかくしてからセットして下さい。
  2. 調整は、ダイヤモンドポイントで行って下さい。
出たバリは、角度を変えることにより、簡単に取り除く事が出来ます。
  3. 仕上げにはシリコンポイント#13、もしくはビックポイントで行ってください。
  4. 切削時に、熱を出さないように注意してください。

バルプラストの症例

1. バルプラストアンカータイプ

バルプラストアンカータイプ before before
バルプラストアンカータイプ after after

2. バルプラスト義歯多数歯欠損(11歯)

バルプラスト義歯多数歯欠損 before before
バルプラスト義歯多数歯欠損 after after

バルプラスト導入歯科医院の声

歯科医師インタビュー動画
歯科医師インタビュー動画

バルプラストカードについて

バルプラスト義歯完成時には、バルプラストの義歯は国内の国家資格を有する歯科技工士が全て品質管理のもと製作している証と致しまして、バルプラストのロット番号を表示したバルプラストカードを発行する様になりました(平成23年3月より)。尚、バルプラストカードは正規代理店のみが発行可能です。くれぐれも、バルプラストの名称を使用した類似品にはご注意ください。

※このカードは正規のバルプラスト義歯である証明書になります。

よくある質問

Q. バルプラスト義歯の修理は可能ですか?
A. 可能です。ただし直接口腔内での増歯、リベースはできませんので、模型をお預かりしての当社での作業となります。
Q. 金属とのコンビネーションはできますか?
A. できます。近年では、レスト・補強線から金属床やバーなどを用いたコンビネーションが増えてきております。
Q. クリアランスの少ない症例は?
A. 人工歯を入れるには粘膜面と対合歯とのスペースが最低5mm必要となります。5mmより少ない場合にはバルプラスト樹脂で咬合させる場合があります。
Q. FD(全部義歯)はできますか?
A. バルプラストでのFDはメリットがありませんのでおすすめいたしません。バルプラスト以外の材質の物をおすすめしております。
Q. アレルギーの患者でも大丈夫ですか?
A. レジンや金属によるアレルギーをお持ちの患者様にも喜んでご使用されております。
Q. 人工歯と接着するのですか?
A. 人工歯とバルプラストは化学的には結合いたしません。その為、人工歯に機械的な維持を付与し、バルプラストと連結しております。
Q. 陶歯は使えますか?
A. お断りしております。
Q. 洗浄剤は何でも使えますか?
A. バルプラスト専用の洗浄剤「V-パワークリーン」を販売しているので、そちらをご使用下さい。
Q. バルプラストは海外で作っていますか?
A. 2008年4月9日に旧バルプラストジャパン「現(株)ユニバル」により製造販売認証を受け、国内製作が可能となりました。尚このバルプラストは正規代理店・販売店のみがお取り扱いする事ができます。
Q. 専用の研磨材があるのですか?
A. あります。専用の研磨材は(株)ユニバルにて販売しております。
Q. 片側処理が可能な本数は?
A. 基本的には3本欠損までとなります。
Q. 磁性アタッチメントとの併用は?
A. 可能です。磁性体の固定は即時重合レジンにより口腔内で行います。
Q. 着色はあるのですか?
A. カレー・珈琲・ウコン等を食される場合、バルプラストへの着色が認められることが多いです。これらを好まれる患者様の場合は、寝る前に義歯洗浄剤「V-パワークリーン」による継続的な除菌洗浄をお勧めします。
Q. 義歯の研磨(クリーニング)について
A. バルプラストはキズがつきやすいのが欠点となります。その為、定期的なクリーニング(研磨)をお勧め致します。
Q. 維持力低下について
A. 毎日の着脱による磨耗で維持力が低下する事はあります。
Q. 模型から外しづらい時について
A. 模型から外しづらい時は、模型ごとお湯につけていただくと外しやすくなります。
Q. V-パワークリーンは一般の義歯にも使えるのですか?
A. 銀を含む合金をご使用の義歯は黒変するおそれがあります。
Q. 設計の指示について
A. 参考模型等によりご相談させていただきます。
Q. バルプラストの禁忌症について
A. 片側4本欠損以上、FD、鉤歯にアンダーカットがない場合、クリアランスが極端に少ない場合。
Q. 洗浄剤の購入方法について
A. 取り扱い歯科医院、または取り扱い歯科技工所にて、お求め下さい。
Q. 印象方法について
A. アルギン酸等による圧の少ない印象材でお願い致します。
Q. バルプラスト取り扱い歯科医院について
A. お問い合わせいただければ、ご紹介致します。
Q. バルプラストの取扱について(歯科技工士向け)
A. 歯科技工士の方でお取扱希望の方は、お問い合わせ下さい。